皆さん、こんにちは。大阪市を中心に近畿地方で工場の改修工事や補修工事などをおこなう株式会社北浦工務店です。
工場で働く人にとって、夏場の暑さは大きな悩みの一つです。多くの工場では機械が稼働しているため、暑くて困っているという方も少なくないでしょう。
工場内が暑いと、作業効率が低下したり、熱中症などの健康被害が発生したりするリスクが高まります。また、工場内を冷やすためにエアコンや扇風機などの電力消費が増えると、経営面でもコストがかかります。
そこで、この記事では、工場の暑さ対策で省エネも実現できる方法を紹介します。工場が暑くなる原因を分析し、具体的な対策を行うことで、厚さの原因を根本から解決して快適で安全な作業環境を作りましょう。
■工場が暑い原因
工場が暑い原因はさまざまですが、多くの工場で暑さの原因とされているのは、「製造機械や蒸気配管からの排熱」と「屋根や壁からの輻射熱」です。
機械や設備からの熱放射は、工場内で稼働している様々な機器から発生しています。溶接機やプレス機などの高温作業を行う機械はもちろん、モーターやポンプなどの動力源も熱を発しており、これらの熱は空気に伝わり、工場内の温度を上げます。
また、外気温や日射による影響は、工場の建物の形や材質によって大きく変わり、屋根や壁が金属製やコンクリート製の場合、太陽光を吸収して熱を発するため、工場内の温度が上昇します。また、窓が多い場合や断熱性が低い場合も、外気温の影響を受けやすくなります。
そのため、暑さ対策が重要となってくるものの、換気をすれば虫が入ってきてしまうリスクがあり、空調機を導入すれば涼しくはなるものの温度差で結露が発生してしまいます。
もし結露が発生してしまえばカビが繁殖してしまう危険があるため、空調機の導入がためらわれるというケースもあるでしょう。
それに加えて、換気設備や空調設備は電力消費が大きいため、省エネやコスト削減の観点から制限されることもあります。
工場を管理する担当者としては、暑さ対策をすることで次の課題が発生してしまい、結局何も解決していない、とお困りの方は多いのではないでしょうか。
弊社の事例として、現場調査に伺うと、換気扇や空調機が非効率な場所に設置されているケースがよくみられます。
通常、熱気は上に、冷気は下に滞留するため、適切に室温調整が出来なく、体感温度も下がらないのです。
これらは輻射熱が適切に排気されず、空調機の設置場所と給換気のバランスがとれていないために熱気に押されて冷気が床付近に滞留するが原因です。
それ以外にも、換気扇と空調機の設置場所の兼ね合いが悪く、せっかく冷やした空気を換気扇で排気してしまい空調効率が下がってしまったり、空調機で冷やされた冷気が排気口から出て、その付近で結露し、カビの原因になってしまうなどの弊害が起きたりと空調工事だけは解決しない事例も多くあります。
■具体的な暑さ対策を紹介
工場内の暑さ対策には、大きく分けて「熱源からの熱放射を抑える」、「工場内に入ってくる熱量を減らす」といったアプローチがあります。
これらのアプローチはそれぞれ異なる効果やメリットがあります。
ここでは、各アプローチにおける具体的な対策方法を紹介します。
・吸排気フードの設置
まず暑さ対策として有効なのは、吸排気フードの設置です。吸排気フードは、輻射熱を吸い込んで外部に排出することができるため、工場全体の温度上昇を防ぐことができます。また、作業者の視界や呼吸を妨げる湯気や煙なども除去することができるため、作業環境の改善にも貢献できることや空調設備の負荷を軽減することで、省エネやコスト削減につながるといったメリットがあります。
効率よく吸排気ができるフードを選ぶようにしましょう。吸排気フードを設置する工事に関しては空調機工事を行うよりも安くでき、製造現場の陰圧も改善できます。また、空気が循環することによって防虫や防カビ、感染防止なども可能となっています。
弊社としてもまずは、効率よく輻射熱を排気してその能力に見合った吸気を行うのがおすすめと考えています。それは、空調機の工事よりもコストが抑えられ、的確な給換気は製造現場の陰圧の改善ができ防虫、防カビに寄与できることや、空気が循環し的確に入れ代わるので感染防止にもつながるためです。
これだけで体感温度が2~3℃下がることも良くあります。
・断熱塗装
断熱塗装も、工場などでよく暑さ対策として行われる手法の一つです。
断熱塗装とは、工場の屋根や壁などに特殊な塗料を塗ることで、外部からの熱伝導を防ぐ方法です。断熱塗装を行うことで、太陽光を反射し、工場内への熱の侵入を減らすことができます。また、断熱塗装は、冬場に工場内の暖かい空気が外部へ逃げるのも防ぐことができるため、季節問わず快適な温度を保つことができます。
特にトタン屋根などに関しては、より効果を発揮します。
断熱塗装が選ばれるもっとも大きな理由については、低コストで温度を下げることができるからです。
コストが高いと工事自体が行われることがない可能性もあります。また、工事に関しては断熱塗装や断熱シートを屋根に塗装したり、シートを貼り付けたりするだけなのでそこまで大掛かりな工事というわけではありません。
大掛かりな工事を行ってしまえば工場がその間使えなくなってしまうため、大きな損失となってしまいます。
・間仕切りカーテンの設置
暑さ対策としては、間仕切りカーテンを設置する、という方法もあります。隙間や常に開いている出入口があると、どれだけ部屋を冷却しても、暑い空気が入り込み、空調が非効率となってしまいます。
ビニールのカーテンで、部屋と部屋の間を間仕切りすることにより、空気の移動を制限することができ、空調効率をアップさせることが可能です。
空調設備を更新するよりも、比較的短期間で且つ安価で設置できるというメリットがあるため、うまく使いこなすことができれば、かなり涼しくなるでしょう。
■断熱塗装は結露対策にも効果あり!
工場の暑さ対策として、断熱塗装を行うことは、熱の侵入を防ぐだけでなく、結露の発生も防ぐことができます。結露とは、空気中の水蒸気が冷たい表面に触れて液体になる現象です。工場内では、屋根や壁などの表面が外気温よりも低くなることで、結露が発生することがあります。結露が発生すると、結露した水滴がカビや錆などの原因となったり、濡れた床で転倒したりするなどの問題が起こります。
屋根や壁などに断熱塗装を行うことで、建材が外気温の影響を受けにくくなり、温度の低下を抑制できるため、結露も発生しにくくなるのです。
ただし、断熱塗装や遮熱シートなどを施工する際、適切な施工をしなければ、逆に結露が起きてしまうこともあるため、十分注意する必要があります。
■工場の暑さ対策を行うことで、結果的に省エネにもつながります
工場の暑さ対策をすることによって、より少ないエネルギーで室内の温度を下げることができるため、省エネにつなげることが可能です。
前述した内容のような環境を整えた後に、空調設備を設置すると、空調機の設置だけを行った時とは違い、空調性能が最大限発揮され、室内温度が下がるため、省エネ・経費削減につながるのです。
なおかつ結露もしづらく、防カビ性能も向上するため、カビに悩んでいる工場はぜひ検討して頂きたい対策となっています。
工場の暑さ対策だけでなく、省エネ・経費削減をお考えなら、一度プロの業者に相談してみてはいかがでしょうか。
■工場の改修・省エネ工事なら北浦工務店にお任せください!
近年特に暑さが増してきた夏や、暑さがいつまでも残る秋など、しっかりとした暑さ対策をしなくては熱中症で倒れてしまう危険があります。しかし、暑さ対策をするとなると、次々に問題が出てきて、工場の担当者からすれば、悩ましいのが現状かと思います。
暑さ対策だけでなく工場のお悩みごとがあれば、トータルサポートが可能な北浦工務店にお任せください。
弊社では、屋根などからの輻射熱を緩和するための遮熱塗装を施し、その際に、経年劣化などで雨漏りしているといったような他のお悩みもあれば、一緒に解決いたします。
お客様のニーズに合わせて、最適な改善プランをご提案しており、各工事ごとに別々の専門業者に依頼していた場合に発生する、専門用語でのやりとりや調査などの煩わしさを解消し、担当者様の負担を軽減することができます。1回のご依頼で全ての工事を任せられる業者をお探しなら、ぜひ北浦工務店をお選びください。
北浦工務店は京阪神エリアを拠点に、工場の改修や補修工事を承っています。
現場の省エネ工事や拡張工事、防虫・防カビ工事、食品工場の異物混入対策など、幅広いオーダーに応じられるのが強みです。
大手工場の工事実績もある弊社の豊富なノウハウを活かして、工場が抱えている問題に応じた最適なソリューションをワンストップでご提案いたします。抽象的なお話であっても、問題点や現状を丁寧に伺った上で最適な方法をご提案させていただきますので心配は不要です。工場のお困りごとをぜひお気軽にご相談ください。
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